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アイルランド北西部

大気清浄のバロメーター lichen の生える地へ

木に寄生するレッチン

ヨーロッパでいちばん空気の澄んだ場所と言われるグレンベイ国立公園は、“forgotten place (忘れられた地)” と呼ばれる北西部ドネゴール県にあります。この地方を旅していると、大気汚染のない場所でのみ生息する lichen (リッチェン:地衣類)というコケのような菌類が、木の幹や泥炭層を覆いつくすかのように生えているのを目にします。厳しい気象のもとで何千年も生きる力を持つ一方、空気の澄んだ場所でしか生き延びることが出来ない lichen は、空気の度の高さを示すバロメーターとも言われています。

古くはこの地方特産のツイードの染色に使われ、また、その不思議な生態故か、旧約聖書の中の神からの贈り物「マナ」がこれを粉にしたものから作られた、という説まで浮上している lichen。土地の生活に密着した、聖なる生物が息づく地ドネゴールは、住んだ空気と人の心が残るまさに「秘境」です。
 

癒しの地スライゴで、海草エステ

スライゴの白馬

アイルランドの国民的詩人 W.B.イエーツが心の故郷としたスライゴ地方は、ケルト神話の舞台でもあるミステリアスな形の山々に囲まれており、古代から、特別な力の宿るパワーポイントとされてきました。そんなスライゴ沿岸部に伝わる100年の歴史を誇るシーウィード・バス(海草風呂)が、近年、実践的な癒しの方法として話題となっています。採れたての大西洋の海草を利用した入浴法は、リウマチや関節炎などの痛みを和らげ、肌を美しく保つとされています。さらに近年のエステ・ブームで、海草を使ったマッサージなども注目されてきています。

イエーツの詩心を掻き立てた神話の里スライゴを観光がてら、ユニークなケルト式海草エステで心身ともに癒されてみてはいかがでしょう。
 

北西部のおすすめアトラクション

観光

  • スライゴ (Sligo Town, Co. Sligo)
  • ノーベル賞作家 W.B.イエーツが愛した地として知られ、さらに近年、国際的に人気のボーイズ・バンド“ウェストライフ”のメンバーの出身地として、若者にも人気。イエーツ記念館や弟で画家の J.B.イエーツの絵画が展示されているニーランド・ギャラリー、13世紀のスライゴ・アビーなどが見どころ。

  • ノックナリー山 (Knocknarea, Co. Sligo)
  • 伝説の女王メーヴの墓とされる巨大ケーン(巨石遺跡)を山頂に配した、ユニークな形の山。その形は女性の乳房に似ているとも言われ、さまざまな伝説や考古学上の注目を集める、ミステリアスな存在。

  • ベン・ブルベン (Benbulben, Co. Sligo)
  • 氷河によって山頂が平らに削られた、テーブル・マウンテンさながらの石灰岩の山。愛のケルト神話『ディールムッドとグローニャ』のディールムットが最期を遂げたのは、この山の山頂とされる。

  • キャロウモア巨石古墳群 (Carrowmore Megalithic Cemetary, Co. Sligo)
  • 約60の様々なタイプの巨石古墳が1平方キロメートル以上に渡って点在する、ヨーロッパ最大規模の古墳群。最も古いものは6000年万年前にさかのぼる。ノックナリーやベン・ブルベンなど、周辺の山々を一望出来る。

  • イエーツの墓(ドラムクリフ) (Yeats’s Graveyard, Drumcliff, Co. Sligo)
  • ベン・ブルベンのふもとに、最愛の妻と眠る。さまざまな解釈がなされる墓碑は、イエーツ自身の言葉。ケルティック・クロスとラウンド・タワーの残骸も残る。

  • ギル湖 (Lough Gill, Co. Sligo)
  • イエーツが詩に詠んだイニシュフリー島のある湖。伝説によると、イギリス軍の襲撃を恐れたスライゴの人々が、スライゴ・アビーの銀の鐘をこの湖に沈めたとされる。今でも、湖のほとりで耳を澄ますと、罪のない人だけが、その鐘の音を聞くことが出来ると言われている。夏季はボート・クルーズあり。

  • スリーヴ・リーグ (Slieve League, Co. Donegal)
  • 高さ600メートルの断崖絶壁。海に隣接する崖としては、ヨーロッパ一の高さ。300メートル地点までは車で行くことが出来(大型バスはアクセス不可)、そこから十分に、迫力ある景色が満喫出来る。晴れた日には、遠くメーヨー県の山々まで見晴らすことが出来る。

  • アドラ (Ardara, Co. Donegal)
  • 坂の両脇にパブや店が連なる、谷間の可愛らしい村。ドネゴール名産・手織りツイードとニット生産の中心地でもあり、ファクトリー・ショップなどが近くにある。昔ながらのパブが多く、フィドルを中心とした伝統音楽が盛んな村でもある。

  • シェスキンモア自然保護区 (Sheskinmore Nature Reserve, Co. Donegal)
  • 手付かずの自然が保護されている380ヘクタールにわたる自然保護区。植物や野鳥の宝庫として知られる。

  • イニシュオーエン半島 (Inishowen, Co. Donegal)

    アイルランド島最北端の岬、マリン・ヘッドのある半島。「イニシュオーエン100」と呼ばれる100マイル(160キロメートル)のシーニック・ルートがあり、ドライブ旅行、ウォーキングに適した最果ての地。

  • グレンベイ国立公園 (Glenveagh National Park, Co. Donegal)

    1万6000ヘクタールのアイルランド最大の国立公園。スコットランド風の古城と庭園があり、内部観光可。公園内には、アカジカをはじめとする野生動物が生息している。2000年より、100年前に絶滅したゴールデン・イーグルを再びよみがえらせるプロジェクトが進められており、2005年春にはヒナの誕生が期待されている。

  • エリガル山 (Errigal, Co. Donegal)

    山頂が石英で輝く、ピラミッド型のドネゴール最高峰(高さ750メートル)。2つの登山道より、約2時間で登頂可。

  • グリアノン・オン・オイロック (Grianan of Aileach, Co. Donegal)
  • 高さ250メートルの高台にある、直径23メートルの2000年前の石の砦。ドネゴール側のスゥーリー湾とデリー側のフォイル湾をどちらも見晴らすことが出来る。  

宿泊

  • ウッドヒル・ハウス (Woodhill House, Ardara, Co. Donegal)
  • イエーツ・ファミリーの温かいもてなしと、最高級のアイリッシュ・フレンチ料理が自慢のカントリー風ゲストハウス。
    旅チャンネル(Sky Perfect TV/ケーブルテレビ)『ヨーロッパ特選シリーズ 第19話 世界で一番住みやすい国アイルランド編』(2005年4月10日初回放送)で紹介。

  • キャッスル・グローブ・カントリー・ハウス (Castle Grove Country House Hotel, Ramelton, Co. Donegal)

    スゥイリー湾を見晴らす、17世紀のエレガントな屋敷。天蓋付きベッドなどアンティークな調度品のある部屋もあり、お料理も絶品。  

パブ・レストラン

  • ナンシーズ・バー (Nancy’s Bar, Ardara, Co. Donegal)
  • マッキュー一族の初代ナンシーが始めた、300年続く伝統的なパブ。日によって、ランチのサービス、トラディッショナル音楽の演奏もあり。
    旅チャンネル(Sky Perfect TV/ケーブルテレビ)『ヨーロッパ特選シリーズ 第19話 世界で一番住みやすい国アイルランド編』(2005年4月10日初回放送)で紹介。

  • レオズ・タバーン (Leo’s Tavern, Crolly, Geewdore, Co. Donegal)

    アイルランドの歌姫エンヤのお父さんレオさんが経営する、ミュージック・パブ。レオさん自身が演奏することもあります。
     

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North-West: Co. Cavan, Co. Donegal, Co. Leitrim, Co. Monaghan, Co. Sligo

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※この地域は、産経新聞 ENAK 「流行+芸能」 6月号 「エメラルドの大地 アイルランド北部を訪ねて」(2004年)で紹介されています。